歴史を知ればもっと面白い韓国映画 「キューポラのある街」から「王の男」まで



歴史を知ればもっと面白い韓国映画 「キューポラのある街」から「王の男」まで
歴史を知ればもっと面白い韓国映画 「キューポラのある街」から「王の男」まで

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韓国映画ファン,韓国語学習者,共に必読の1冊

韓流ブームになる以前から韓国という国に興味があり,歴史や文化についての書籍もかなり読破しました。
韓国語の学習は独学で10年以上続けていますが,腕前の方は万年3級の域を抜け出せないでいる今日この頃です。
さて,1988年,韓国でのオリンピック開催を契機に韓国社会は大きく変化し,「漢江の奇跡」と言われる経済発展,日本の音楽や映像などの大衆文化解禁,FIFAワールドカップの協同開催,「冬のソナタ」に端を発した韓流ブームなど,韓国は「近くて遠い国」から「近くて親しい国」になろうとしています。
そんな中で私たちが見落としがちなのが歴史認識です。国レベルでは歴史の大切さを強調する韓国側と日本との間に溝があることも否定できません。
しかし,対人間というレベルで見ると,よき隣人としてお付き合いしたいと考えている人は両国に沢山いると思います。
その橋渡しをしてくれるのがこの1冊で,単なる映画の解説本ではなく,映画という大衆文化に秘められた「もの」を,歴史という事実を背景に伝えてくれています。
たかが映画,されど映画です。
何気なく見ていた韓国映画をもっと深く鑑賞できると思いますし,韓国語学習者には歴史と文化の知識が同時に吸収できると思います。
皆さんが熟読されることを切にお奨めいたします。

日韓の未来を想像できる本でした。

各映画の歴史背景の解説が明快になされている。
各ジャンル,各年代ともに
偏りを排除しバランス良く説明がされていて
たいへん勉強になり一度見た映画も再び鑑賞して楽しめると思います。

夫々の映画解説から
日本と韓国の歴史じたいが壮絶な歴史であり,
どのような作家にも想像できない波乱のドラマだと思えました。

映画や芸能を通じて日韓のファン同士での友好がかなりの規模で
広まっていますが,昨今急激にお互いの理解が深まるというのは
お互いの文化を知らなかったからだと強く感じ,また両国の文化は違うようで,
じつは日韓が他の国々よりも一番近いように感じました。

映画,ドラマが両国の誤解の壁を溶かし友好のきっかけになるというのは
映像を政治的プロパガンダに利用してきた歴史の逆で,
世界史上でも初めての出来事ではないでしょうか。

個人間での良い関係はどこにでも多く存在しますが
映画,文化を通じて両国民の理解が促進し友好が大波のように
うねりだしたことは世界平和からも素晴らしい出来事で
映像の正の威力を喜ばしく感じています。

韓国の映画・歴史・俳優がよくわかる!!

お隣の国・韓国が映画を通してまるごとわかる、お得な本です。これまで異国に興味を持つことなぞなかったのですが、見事韓流ドラマにはまり、その流れで韓国映画をよく観るようになりました。ところが、すぐ隣の顔・形もそっくりな人たちが住む国なのに「こんなにも違うのか!」とあらためて驚き、また「?」の部分も多かったのです。とくに、韓国映画は歴史を背景にしていたり、日本との関係を扱った作品も多いので、肝心な作り手の意図がいまいちわからずじまいでした。そこで、本書を読んだのですが、映画を通して韓国の歴史がわかりやすく書かれており、一気に読んでしまいました。大好きな『ラブストーリー』をもう一度観たくなり、また、これまで避けてきた韓国映画も観てみたくなりました。映画・歴史・俳優と、韓国の昔から今がわかるおすすめの一冊です。
韓国映画が面白くなる!

「シュリ」で描かれた、南北分断の話は多少知っていても細かいことは知らなかった私。「ペパーミント・キャンディー」との背景に光州事件があることも知らずに見ていたのですが(それでも十分に面白かった)、この本を読んでその背景にあるものを、より深く理解できたと思います。また、「爆裂野球団!」や「ロスト・メモリーズ」など、タイトルを見ただけでくだらなそうで見ていなかった映画が、意外にも歴史的史実からの発想で作られていることも分かりました。日本人として興味の持てそうな映画についての記載が多く、また、崔洋一監督や李相日監督など、在日の監督や、「パッチギ!」「GO」など日本が韓国を扱った作品についても触れられています。「フラガール」のような娯楽性の高い作品は韓国でも受け入れられるのではないでしょうか。私としては、日本人と韓国人が本気で悪口も言い合い、その実仲もいい、というような友情ドラマを香川照之とソル・ギョングあたりで作って欲しい。ただ俳優表と映画レビューにはやや独断と偏見も感じる(週刊朝日の女性のドラマ評も、同性の私のレビューも、この傾向がある。女性はそういうものだと思う。かといって男性の評論に憤慨することもあるけど)。あと、この本は話がよくあちこちに飛ぶ。それと、注目の俳優にはチャ・スンウォンとカン・へジョンは入れて欲しかった。ということで星を一つ減らしました。
映画を通して見える歴史

──韓国映画をよりよく理解するために、その背景となる歴史を知りましょう──
というのが、この本の表向きのスタンスです。
その一方で、多くの映画を通して、韓国史を、あるいは韓国と日本の歴史を語らせているという側面もあります。
この複眼的な視点が非常に面白い。

ともすれば、歴史というのはただの「英雄物語」になったり、
あるいは整合的な一つの「教科書」になったり、
世界を「敵と味方」に簡単に分けてしまうプロパガンダに堕してしまいがちです。
ところが実際には、歴史というものは、互いにせめぎ合ったりもつれたり解けたりする、
無数の人々の生活のリアリティーから生まれてくるものです。
たいていの歴史書には、そうした無数の現実が欠けています。

映画もまた、そうした歴史物語の一つにしかすぎない、のかもしれません。
だけど、著者が何十もの映画を紹介しながら重ね合わせることによって、
一つの映画ではわからなかった時代感覚や経緯、人々の動きが、
何十個も重ねあわされることによって、立体感をもって立ち現れてきます。
そうした背景を知ることによって、また私たちが映画を見るときに、
今まで見えなかった奥行きを感じることができるようになると思います。

著者は、徹底して生活者の視点から、決して一筋縄ではいかない歴史の現実を、
韓国映画ファンである私たちに、粘り強く語りかけています。
そして、この視点を身につけることによってのみ、
現在の日本と東アジアの不毛な対立を乗り越えることができるのだ、
という確たる見通しをもっているように、私には思われます。



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